氏郷エピソード 安達ヶ原の鬼婆

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蒲生氏郷が會津に入ると、隣国伊達政宗と領の境界をめぐり度々対峙します。政宗は、氏郷の領内で一揆を起こさせたり、暗殺を企てたりと氏郷はかなり手を焼いていたようです。
あるとき、またもや政宗は氏郷領内安達が原の川をはさんだ向かいにある黒塚は自分の領土だと難癖をつけてきます。しかし氏郷は「みちのくの安達が原の黒塚に鬼こもれりといふはまことか」という当時よりさらに600年近く前に編纂された拾遺和歌集、平兼盛の歌を引用して氏郷の領地であることを主張し政宗を黙らせました。
氏郷の知性の勝利というところでしょうか。