蒲生家に仕官した者に氏郷はいつも「銀の兜の侍が一番に乗り出すから、その男に負けないように働け」と言っていました。その一番の侍こそ氏郷でした。氏郷の洗礼を行い、信長、秀吉と知己を得ていた宣教師オルガンティーノは氏郷についてローマ教皇にこう報告しています。「優れた知恵と万人に対する寛大さと共に、合戦の際、特別な幸運と勇気のゆえに傑出した武将である」