イタリア人家臣 山科勝成

saintjohn氏郷の家臣、ロステル(日本名、山科勝成)は、イタリア人宣教師のオルガンティーノと共に来日し、はじめ伊勢・亀山城主の関一政に仕え、その後氏郷に外国人武士として召し抱えられます。彼は三大騎士団の一つ、聖ヨハネ騎士団の騎士でした。当時ヨーロッパでは、宗教改革により騎士団の存在意義が失われつつあり、いわば西欧のラストサムライとしてその働きの場を日本に求めたのかもしれません。
氏郷の九州討伐の際、島津方の岩石城攻めに参加、馬に挽かせて運搬した石火矢(大筒)で城壁を打ち壊し真っ先に攻め込んだなど武功も記録されています。また彼以外に十数名のイタリア人宣教師や画家などが会津にいたことから、当時会津の町に文化面でも彩りを添えていたことでしょう。