氏郷エピソード 西村氏

氏郷に西村という家臣がいました。彼は非常に優秀な男で、氏郷の信望も厚かったのですが、ある戦で勇み足から軍規違反を犯します。氏郷は泣いてバショクを切ることに。放逐されて数年後、再び西村は仕官を願い出ます。氏郷は「それでは私と相撲を取れ」と言い出します。こともあろうに西村は氏郷を投げ飛ばしてしまいます。周囲が、負けろと西村に耳打ちしますが、また氏郷を投げ飛ばします。氏郷は「私の元を離れて数年、その間お前の性根が腐っていなかったことがよくわかった。安心した。」と仕官を許したということです。