お伽衆 千利休

戦国時代にお伽衆という役職がありました。主君に武勇伝、民話、怪談話し、また諸国の動静などを講釈する役割や、時に主君の相談事にも乗っていました。彼らの講釈話が庶民に広がり、のちの講談、落語の源流ともなりました。千利休は秀吉のお伽衆の一人でした。特に秀吉は読み書きができなかったことから、お伽衆としての千利休の位置づけは他の武将とは比べ物にならないほど秀吉にとって重要でした。これがゆえに千利休の切腹へとつながるとは皮肉なものですね。氏郷は幼少のころ、信長のお伽衆に夜ごと話を聴かせてもらっていました。特に武勇伝と怪談話が大好きで、眠るどころか目を輝かせて聞き入るので、困ったお伽衆がろうそく2本が燃え尽きるまで。と約束させたほどでした。